私が使用したことのあるものを紹介します。 KOWA BD25 とフィールドスコープ用デジタルカメラアダプタを購入しました。近いうちにレビューします。 2002.12.14 更新。
双眼鏡については「双眼鏡愛好会」のページ(http://www.dab.hi-ho.ne.jp/mkikuchi/)に 詳しい解説がありますので、併せて参照されることをお薦めします。
ドイツの DOCTER OPTIC 社は非球面レンズの製造で知られ(Leica や Angenieux 社に供給している)、
旧東ドイツ Zeiss Jena の双眼鏡部門を継承しています。これは非球面レンズを採用したタイプで、
Zeiss や Leica のものに対抗しうる実力があるとされています。鳥見用の光学機器のレビューをしている
better view desired (http://betterviewdesired.com/)によると
唯一明るさの面で Leica 8x32 に劣るという評価(
http://betterviewdesired.com/Doct.html)でした。
確かに周辺部の像の乱れは非常に小さく、これが非球面レンズの効果なのでしょう。
写真用のレンズと違って双眼鏡、望遠鏡は中央部を重視しますが、周辺まで高画質であるほうが嬉しいの当然です。
像は下記の 8x22 CSP と比べると、わずかながら黄色味がかっているようですが、まず気にならない程度です。
オランダの ROSKAM OPTICS (http://www.roskamoptics.nl/)などで扱っています。
日本国内での DOCTER 製品の入手は難しいかも知れません。
スターベースやレモン社で一部の製品を扱っているので注文できるかも(追記・無理みたいです)。
「roof(ルーフ)」というのはプリズム形式のことでダハプリズムとも呼ばれます。 ポロプリズムに比べて小型にできますが、加工精度が求められるために性能面では不利になります。 8x32 というのは倍率(8倍)と対物レンズの口径(32mm)を示しています。 手持ち(防振機構無し)では 8倍前後が手頃です。大きな倍率のものは視界が狭く、ブレるために実用には不適です。 口径は大きなもの程明るい画像が得られるのですが、昼間の使用にはあまり大きくても意味がありません。 この 32mm というのは鳥見に手頃なサイズだと思っていますが、メーカーとしては 40mm クラスに比べてあまりサイズやコストの面で有利ではないようです。 これは多くのメーカーで 40mm クラスと鏡胴を共用していることからも推察されます。
[注] 写真は 10x40 のものです。8x32 は対物レンズ側の飛び出しが小さくなります。
[2002.08.05] 8x32 B/GA は Zeiss Jena - Docter の Notarem が原形のようです。 外装のラバーが違いますが、中身はほぼ同じように見えます。 明るさが 32mm として若干劣るのは硝材とプリズムのアルミ鍍金のためではないかというのが識者のお言葉です。
ポロ型のスタンダードといってもいい Deltrintem です。 Docter ブランドですが、Zeiss Jena の後期の品と同一でしょう。 30mm ですが、上記の 8x32 B/GA より明るさと着色の少なさでは勝っています。 接眼レンズと対物レンズの一部にマルチコーティングの他はモノコートあるいはコーティング無し。 前面マルチコートではありませんが、逆光にもなかなか強いです。 やはりポロ型はダハ型に比べて性能面で有利ということですね。 惜しむらくは糸巻き型の歪曲が大きめですが、 まぁ、8x32 B/GA のように非球面レンズを使っているわけではないので、これは仕方のないところ。 [2002.08.05]
コーティングの違い(8x32 は赤紫系、8x22 は緑系)からか、視野の着色(8x32 のほうが多少黄色っぽい)に多少違いがあるようですが、その他の見え方の傾向はそっくりです。
Aspherical (非球面レンズ)を採用したタイプではないのですが、不満は感じられません。
夜間使用では口径が小さいため、特に周辺の明るさの落ち込みがありますが像の乱れも少なめです。
日本ではあまり知られていない DOCTER 社ですが、取扱店が増えることを期待したいですね。
これが一万円台で販売されるとなると、これは他社製品にとっても脅威でしょう。
もっともこれは臨時の特別放出ということで次回の入荷の予定は全くないそうです。
スマートなデザインで比較的軽量な双眼鏡です。 ショルダー型のケースの他に巾着型の収納袋が付属しています。
ちょっと使ってみたところ、好感の持てるすっきりした見え方のするこの双眼鏡ですが二三残念な点もあります。 まずひとつ、マルチコーティングをうたっているものの、紫がかったコーティングが施されいるのは最外面のみのようです。 このため、夜間に街灯などを見るとゴーストが現れます。 また、射出瞳が綺麗な円形でなく、一部欠けています。 明るさでちょっと損をするかも知れません。 これは小型化、あるいはコストダウンのためかと思われます。 それから、仕様では上の DOCTER と同じく 8 倍なのですが、それよりも多少倍率が低いように見えます。 見かけ視野が狭いのかも。 このためか、視野角がわずかに広い筈ななのにそのようには感じられません。 まぁ、それは欠点とはいえませんが、周辺部は結構流れて見えるのは×。 DOCTER 8x32 RP が素晴らしいため、評価が厳しくなってしまったかも知れません。
DOCTER 8x32 と用途が重なってしまいあまり出番がありません。どなたか試してみませんか。価格応談。
旭光学工業株式会社の製品紹介の WWW ページ(
http://www.pentax.co.jp/japan/product/index.html)の情報は少なめ。
ある望遠鏡専門店での特売品を入手。見掛け視界45度(実視界2.8度)はちょっと狭いかな。
割と軽量であるものの、さすがに16倍は手持ちだと苦しくて三脚を使用することになります。
どうせなら20倍が良かったのかもしれないが、特売対象ではないので見送り。
双眼視では片目よりも視力が向上する効果もあるので20倍のフィールドスコープにそうそう見劣りしません。
視力 1.5 以上で条件が良ければ土星の輪も見えるかも。
2002/3の土星食の時に見えた(と思う)のだけれど、その後は確認できず。
識者の話によると視界に明るいもの(月)が入っているため、目が明順応した結果らしいです。
株式会社ニコンの双眼鏡とフィールドスコープの WWW ページ(
http://nikon.topica.ne.jp/bi_j/index.htm)にはためになる情報が満載。
光軸がずれているジャンク品を購入したもの。 プリズム傾き調整ネジがあるので三脚に固定して星像をみながら調整。 自分一人で使用する分には眼幅が一定だから、素人調整で使えないこともありません。 これは光軸が揃っていても、それが眼幅調整折り畳み軸と揃っているとは限らないからです。 調整は三脚に据えて星などの目標を両方で中央に見えるようにプリズムの調整ネジを回します。 この機械の場合、調整ネジが外に出ているので楽です。
10x50 ともなると手持ちにはちょっと辛いところ。 三脚に据えて天体観測に適しているのかも。 周辺が乱れる(流れと歪曲がある)のは仕方のないけど中央部は素晴らしく良く見えます。 7.8度と(10倍としては)視野が広くアイレリーフが長いのも嬉しい点。
天文マニアの間で評判の低倍率、広角双眼鏡。 広角であるという以外には長所が無いというような代物で、もちろん野鳥観察にも向かないのですが、ゴール裏の安い席からのサッカー観戦には最適でした。 アイレリーフが短いので眼鏡着用者には向きません。 そのままだと接眼レンズのコバによる内面反射がひどくてフレアまみれになりますから、ちょいと細工します。
参考「ワイドビノ28の眼レンズのコバを黒く塗る」
http://www.success1.co.jp/tentai/DIY/widebino/binodiy.html
元々フィールドスコープは射撃やアーチェリー競技などで弾着を確認するために用いられていたのが自然観察用に流用されるようになったものです。 天体望遠鏡に対して地上望遠鏡とも呼ばれ、天体望遠鏡が上下逆さの像になるのに対して正像が得られるのが特徴です。
フィールドスコープの使用には三脚が必須ですが、専用品とされているものは一般に弱過ぎます。
スリック(
http://www.slik.com/)のエイブル 300 DX シリーズが比較的軽量ながら丈夫で、あまり大きくない望遠レンズ付きのカメラでの写真撮影にも十分間に合います。
フィールドスコープには写真撮影用にカメラに取り付けるためのアダプタが用意されており長焦点レンズとして使用できまますが、大口径ののものでも F 値が 8 にも満たないので動きの遅いものを明るい場所で撮影する目的以外には役に立たないと思ったほうがよいでしょう。
この TS-610 シリーズ用には合成焦点距離および口径比が 800mm F13.3 のものと1200mm F20.0 の二種類があり、これは上記の TSN-2 では口径比が F10.4、F15.6 になります。