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Gateway E-1400

[2003.12.14] 某オークションサイト出品説明ページからのリンクがあるようですが、当方とは一切関係ありません。
Gateway E-1400

昨年、日本法人が撤退してしまった Gateway 2000. 元々割と安価だったものが、その後、各所でアウトレット品として更に安く出回っている。 そのなかでネットワーククライアント省スペースデスクトップとしてラインアップされた E-1400(Essential SLIM)を購入した。 E-1400 にはタワータイプもあるらしいが、このタイプの E-1400 でも Celeron 400MHz から Pentium III 850MHz までざっと 50 種類以上ありそうだ。 Intel (Lanai) NLX のメインボードが数種類あり、さらに搭載 CPU によってパーツ番号が違っているので非常にバリエーションが多くなっている。 これは Celeron 500MHz が載った 2509073 というタイプ。

基本仕様は同じようだが、CPU 換装の際にはメインボードの型番を見て、実績がある組み合わせにしておけば間違いないだろう。

[2006.03.30 追記]
Gateway 機のサポート情報は http://support.gateway.com/support/supinfo/index.asp?pg=2&file=dt.html から得られる。 例えば、MotherBoard から Intel を選んでクロック周波数から当たりをつけるとか。 あるいは SEARCH 機能を使って型番を入れれば、BIOS アップデートなどの情報も得られる。

i810 チップセットについては @IT の解説などを参考に。 特にメモリについては注意が必要だ。ここには書かれていないが両面にチップを 16 個実装したタイプでないと認識されないようだ。

FDD

購入機には FDD も CD-ROM も装着されていなかったので、まず、これをどうにかしよう。

FDD はごく一般的な製品で間に合う。3 mode の必要はないので 2 mode の安いものを使用。 ケーブルはドライブの下部に配線されるように設計されているが、ローターが露出しているドライブを購入したために干渉してうまく回転しなかった。 仕方が無いのでケーブルの取り回しを変更した。

CD-ROM

E-1400 はノートPCに使用されるスリムタイプの CD-ROM ドライブを使用することになっている。 購入店で同時に CD-R/RW ドライブを購入。現在では低速の部類に入るが安価だった。 スリム CD-ROM ドライブは一般に割高なのだ。 一時期、省スペースデスクトップ機に採用されることが多かった。 最近でばメインボードが小型化されたこともあるのか、省スペース機でも安価な通常のドライブが付けられている方が多い。 構造上、信頼性が低いのかも知れないし、第一に使い勝手があまりよろしくない。

ドライブ側のコネクタ仕様は「コネクタ資料室」にある。 E-1400 側で CD-ROM 用として用意されているセカンダリの IDE コネクタは 50pin で 2.5inch の IDE HDD と同じピッチのものだ。 これには audio や電源のラインが含まれており、どうやらスリム CD-ROM の 50pin コネクタと同じ配置のようだ。 しかしコネクタ形状が違うので、そのままでは取り付けができないし、あまり一般的なものではないので変換基板どころかコネクタ部品も見つからない。 同じ形状の 50pin コネクタのついたドライブも見かけることがあるが、その互換性は不明である。 ここでは通常の IDE 40pin への変換基板を用いて HDD 側のプライマリ IDE のスレーブとして装着した。 電源は HDD と FDD に出されているコネクタから分岐し、audio のみをセカンダリの IDE コネクタに入れている。1,2 番が Audio の L,R、3,4 番が GND だ。 この基板はノーブランド品であったが、アイネックスの製品(WA-010)や玄人志向からも出されている。 ただし、玄人志向のものは幅が広いために装着不能である。キーとなる 20 番ピンが出ていたので、このままでは近頃の IDE (ATA) ケーブルが刺さらないので折り曲げて切っておく。

CD-ROM

CD-ROM 周り詳細
CD-ROM

ドライブベイ裏面

ドライブはベゼルの左側がフロントパネル開口部と干渉するので鑢(やすり)で 1-2mm 程度削る。 また、シャーシの突起によりドライブケースに力がかかってイジェクトに支障があるため、この突起も削っておく。 ドライブの固定がしっかりされないので注意。金属箔テープで止めている。

写真を見て気が付かれたかも知れないがケーブルの取り回しの関係上、IDE ケーブルの繋ぎ方がヘンになっている。 本来ならメインボード、スレーブ、マスターの順にすべきだが、当時手元に ATA-33 の 40 芯ケーブルしかなかったのとケーブルセレクトを使わないつもりでいたので中央がメインボードにつながっている。 HDD が ATA-66 仕様なのにこれでは勿体ないので、その後 80 芯のケーブルに変更して正しい順につないでいる。 元々ついていたケーブルは 40 芯のものだったのが謎ではある。40 芯は ATA-33 仕様である筈だ。

元々着いているセカンダリの IDE コネクタがあまり一般的なものでないため、 プライマリのスレーブとして取り付けたが、これでは HDD へのアクセスが低速の CD-ROM に制限されてしまうためあまりよろしくない。 また、市販のスリム CD-ROM ドライブはマスター、スレーブの切り替えができないものがあるので注意すること。

FreeBSD / Linux

その後、CPU/FDD/HDD/CDD/Memory なしベアボーン状態のものがジャンクとして格安で放出されていたので購入。 Celeron 650MHz を購入して最初の機械に付け、外した 500MHz をこれに付けて現在のサーバ機にしている。 OS は FreeBSD 4.6.2R。CPU ファンにスピードコントローラを付け、少し回転数を下げて騒音を抑える。 問題は電源ファンか。

650MHz にした最初の機械に Debian GNU/Linux (potato)を仕込む。Linux では i810 チップセットでの XFree86 が調子が悪いらしい。 慣れない Linux で再コンフィグレーションをし、agpgart モジュールを仕込んでなんとか X も動くようになった。 LCD ディスプレィと微妙に合わないようだ。 Intel のオンボードグラフィックは安価にシステムを構成できる反面、ビデオ性能がいまひとつと言われる。 そちらの方面でヘビーに使うつもりはないので、とリあえずは十分だ。 サーバー機にするのならシリアルコンソール用にカーネルを構築してもよいのだが、家サーバーでそれが便利かというとそうでもないか。


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last updated on 2006.03.30 / created on 2002.05.12
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