電気用品安全法 [Misc. ]

平成13年に施行され、今年で猶予期間の終わる電気用品安全法[経済産業省の解説頁]が、電気楽器やオーディオ装置などのセコハンファンを恐慌に陥れている。この法律は「PSEマークが記載されていない特定電気用品の製造・販売が規制される」もので、有体に言えば新しい安全基準をクリアして認証を取っていない古い電気製品は売っちゃ駄目よ、ということだ。これにより、例えばヴィンテージのオルガンやシンセサイザなどは個人売買でしか入手できなくなる。この個人というのも、ネットオークションに多数出品しているなどすると事業者扱いされて規制の対象になる。ハードオフや中古楽器店などは既に買取りしなくなっている。巷では反リサイクル法などと陰口を叩かれているこの法律だが、このまま本格的に施行されて行くのだろうか。とりあえず欲しい物は今の内に仕入れておいたほうがいいかも知れない。

2006.02.18 続報
日本シンセサイザープログラマー協会では電気用品安全法（PSE法)に対する署名を求めているそうです。

2006.03.14 続報
経済産業省からの発表[電気用品安全法の経過措置の一部終了に伴う対策について]があった。コデラノブログ[PSE法に関する新しい動き]などで判りやすく説明されている。どうやら元々中古品などは想定していなかったのではないだろうか。発表の中にある「ビンテージもの」と言う表現がナニではある。とりあえず楽器関連についてはセーフのようだ。署名も効いたのだろうか。民主党の川内氏のページでも鋭いツッコミあり。

大体、PSE法以前の製品にだって安全基準はあったのである。二重基準を避けると言っても過去の認証を否定するのはヘンだ。