Tue 03/01, 2005

バブリーなもの [Misc. ]

昨日のエントリで「バブルの頃は」といった文字が出てきたが、経済再生やら好景気を求める人達の発言には何やらバブルを期待しているような気配を感じてしまう。世間を大層賑わせているライブドア堀江社長の在り方はまるでバブルそのもののようだ。それに反発しているフジサンケイグループや一部政治家にしても堀江氏を批判できる立場にあるとはとても思えない。そもそも堀江氏の登場は日本がアメリカ的なものを求めてきた結果の必然であるとも言える。楽天によるプロ野球球団の買収、今回のライブドアによる放送局株買収、同じような事はこれからも続くだろう。

今回の出来事で違和感があるのはフジサンケイグループやニッポン放送の経営陣のみならず社員までが被害者であるように振舞っているところだ。日産自動車のゴーン社長の例とは違うだろうし、堀江氏がどういった展望を抱いているかはまだ良くわからないが、会社に新風を吹き込み更なる成長をもたらすという受け止め方はないのだろうか。農林漁業、製造業、流通など、あらゆる分野で改革は行われている。放送局だけが旧態依然のまま放置されるのは却って不自然だ。郵政事業を手始めに行政の分野にすら及んでいるのだ。そういう時代が来る・来たと言っていたのは貴方達、メディアではないのか。また株式の時間外取引についても取り沙汰されているが、時間外取引を先にやったのはフジテレビ[萬晩報]とも言われている。

金がすべてというのは、それが機会均等な方法である限りは資本主義社会でのフェアな競争ではある。もちろん、金は多く持っている方に集まるようになっているから、累進課税のように何らかの還元手段は必要だ。同じ努力が同じ割合の利益を生むとしても、元々の資本の差が更に大きな差となる。

これからの日本、あるいは世界にも求められるのは経済の緩やかな成長ですらなく、消費のゼロあるいはマイナス成長の中で人々が幸福になるための方法である筈だ。それは政治経済や工業技術にも当てはまる。江戸の昔に戻れというのは最早無理ではあるが、少ないエネルギー消費で暮らすことができるような進歩を望みたい。昨日から固い記事が続いて申し訳ない。たまには真面目な振りもしてみたいのだ。

Posted by masato at 07:23 PM
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