藤山英一郎 at After Dark Cafe [Live and Event ]

昨夜は After Dark Cafe。主催は Vinnie's Bar。ドラムの藤山英一郎さんは Vinnie's Bar の方の東京時代の知り合いと言うことで、この企画が実現したそうです。迎え撃つは私が最近時々聴きに行っている面々。ギター、佐田慎介あんど籠島学。彼等は先日、YAMAHA センターでアコースティックギター・デュオを聴かせてくれましたが、今日はエレクトリック。ベースとピアノは Latte などで活躍している藤田K一郎と寺西幸子。あまり大きくないライブハウスと言うこともあってか、観客はそう多くは無かったのですが、間近で上質の演奏を楽しませていただきました。ホント勿体無いことです。

例によって 30 分程遅れての開演。最初の曲は John Coltrane の "Equinox"。この曲は楽譜にすると何ということは無い 4/4 Cm のブルースなんですけど、4/4 のところが 3+3+2 のようになってます。変拍子とは言えないもののリズム感に不自由しているワタシに、はなっからパンチを浴びせてくれます。二曲目は Milis Davis の "Solar" と、Cm のブルースが続きます。同じようなコード進行でもまあ見事に違うものですね。この日の演奏はジャズのスタンダード曲がほとんどですが、素直な 4 beat での演奏はあまりありません。そういえばベースが４つ打ちのところではほとんどミュートして親指で弾いていました。アンソニー・ジャクソンがよく演るようなスタイルなのかな。楽器は Fodera だし。

次はギターの佐田さんフィーチャーで "Fallin' Grace"。O君が好きで良く弾く曲。ギタリスト好みの何かがあるんでしょうか。コード進行が覚えにくくて難儀した覚えがあります。あー、トラウマが。続いてピアノで "My one and only love"。この日はギターが前に二人立っていたためか、ピアノはあまり目立ちませんでした。ちょいと残念。ギターの二人はどちらかと言えば籠島さんが Jazz 寄りなのでしょうか。馬呆で言えば石やん。佐田さんはメセニーを想わせるようなところがチラホラ。ところでメセニーってエラく人気がありますけど、ワタシ、どうもあのヘンな楽器を使ったり、ギターシンセでほにょーんとやらかすのが苦手です。自分のバンドでない時の演奏のほうが好き。そう言うとO君なんかにはプレーヤーとしての欠陥があるみたいにケチョンケチョンにされるんですがね。人の好き好きなんだから放っておいてくれよぉ。

後半はベースで "Round about midnight" から。"So what"、"Aflo blue" ときて籠島さんフィーチャーで "In a sentimental mood"、「暗い曲が好き」ってこれまた誰かさんみたい。お終いに "Caravan"。ドラムの藤山さんについてはほとんど何も知らないのですが、この日はとてもシュアな演奏だったと思います。上手いのは当たり前と言えば当たり前で、回りが凄く演奏しやすそうなプレイという印象です。これはレギュラーバンドでないと言うこともあるのでしょう。叩きまくっていても煩いとか邪魔な感じがしないし。こういった確かなビートに乗って演奏できると気持ち良いのでしょうね。「人任せで、それに合わせようとしちゃイカン」というのもO君の言葉です。スミマセン、反省しています。コンノさんが一緒じゃなくてドラマーの視点からの意見が聴けないのが残念。

前日には Vinnie's Bar でドラムクリニックとセッションがありました。私はちょいと風邪気味でパスしたのですが、昨夜は押して出かけた甲斐がありましたね。でもそこはそれボーっとしていたのは確かです。客席に見えていた CEPS の Kei さんのことを Nao さんと呼んだり、それどころか自分から話し掛けておいて名乗りもしなかったり大ボケ野郎でした。ゴメンなさい。終演後に original flava のクツリンさんや Shin さんに打ち上げに誘っていただきましたが、そんなこんなで後ろ髪を引かれる想いをしながらも帰途に着きました。