新型 Hi-MD [Instruments and Gear ]

Sony から新しい Hi-MD ウォークマンが発表されました。これらは既に海外のメディアで流れていた通りのものですね。デジカメが付いたり、MP3 再生に対応したり。デジカメ機能はどうでもいいですが、MP3 よりも AAC に対応して欲しかったところです。まぁ AAC にしても DRM の違いなどにより互換性は怪しかったりしますが。それでも第一世代の Hi-MD ウォークマンのアップグレードサービスとかがあれば私は Sony を大絶賛しちゃいますけど、そんなことは無いようです。ファームウェアの入れ替えでどうにかなるような製品ではないと言うことですね。やはり据え置き型デッキの発表はありません。

今回の3製品で直接録音に対応しているのは MZ-RH10 のみで、これは本体表示を大きくしたためか結構厚くなっています。その他の2製品もリモコンは円筒型のスリムなもので、旧型のころんとしたリモコンはあまり評判がよろしくなかったのでしょう。でも再生専用の MZ-EH930 も前の MZ-EH1 よりも僅かながらも厚くなっているのは解せません。また、デジカメ付きの MZ-DH10P については付属品に「USB クレードル」とあるものの、MZ-RH10 では「充電スタンド」とあるので、クレードルに置いたままでの USB 接続は出来ないのでしょうか。それでも USB 充電対応にはなっています。

ま、全体としては進歩が見られるものの中途半端な感は否めないというのが私の感想です。

[2005.03.22]
お店に並んでいました。やはり厚いのはよろしくありません。製品の位置付けは HDD 内蔵の iPod のようなものと、半導体メモリ型の iPod shuffle の中間と言えるでしょうから、商品戦略としては最早自明でしょう。従来の ATRAC MD 互換の上で、そうした競合品と同等以上の機能と利便性を持つことが必須です。

[2005.03.25]
ITMedia の記事によると、新しい社長は「技術者が市場のトレンドから外れてしまうことがあったため、ソニーはしばしば購入者を獲得できなかった」と語ったそうだ。う～ん Hi-MD 規格自体はともかく、この新製品は技術者が志向した結果の製品には見えないぞ。営業戦略の失敗と言えない理由でもあるんだろうか。