Fri 11/10, 2006

ノー残業デー [Misc. ]

 その昔、私がプログラマでもなく新卒のフレッシュマンだった頃の話。

 男女雇用機会均等法以前で過労死と言う言葉も一般的ではなかったが、入社した電気労連系の大企業では毎週水曜が「ノー残業デー」となっていた。長時間残業が当たり前で、そうでもしないと労働基準法に抵触しかねない状況での労使協定だったのだと思う。
 首都圏では今でも当たり前だろうが、通勤に片道1時間。朝7時前に寮を出て帰り着くのは深夜になる毎日。新人の身では周りが遅くまで仕事していれば「ノー残業デー」というお題目でもない限り、定時でさっさと帰りますとは言いにくい。そのノー残業デーですら残業している者は多かったのだ。
 残業時間の多い事が偉いという風潮は嫌だけれども設計開発の非定型業務では今日はここまででお仕舞いというけじめが付けにくい。仕事が無いのに残業代目当てにただ居残っている訳ではなくて面白い仕事が幾らでもあるのだ。時間があれば解決する事ばかりではないが、時間分だけは何かしら仕事が進む。デスマーチとも違う、日本がバブルに走る前夜。やはり長続きはしなかった。

 今はと言うと、職が変わり年俸制となって残業は収入に直接関係しなくなった。たまに遅くなることはあるが残業はあまりしないで済む。それでもあの頃より時間が短くなったように思えるのは何故だろう。歳のせいだよ、とは言わない約束だ。唐突にこんなことを書いたのは先日急な待機で午前様になったからだな。

Posted by masato at 08:54 PM
このエントリーのトラックバックURL: http://bird.dip.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1234
コメントする

おそらく携帯電話等からは投稿できません。日本語文字列を含まないコメントやトラックバック、および当サイトへの言及を含まないトラックバックは御遠慮いただいております。また、90日以上経過した記事へのコメントはできません。










名前、アドレスを登録しますか?