OSBDM [Electronics ]

@ele の Freescale フォーラムで企画された "OSBDM08: Open Source BDM for (R)S08 - Combined TBDML/OSBDM Code for the JM16/32/60 (USBDM)" を譲っていただいた。OSBDM とは"Open Source BDM Interface" の略で BDM とは Freescale 社のマイクロコントローラのデバッガインターフェースのことである。USBDM はこの OSBDM の最新版で HCS12、HCS08、RS08、ColdFire v1 に対応している。企画と部品提供、組立てはぐらろさん、基板提供はArtikelさん（株式会社篠原鐵工所）、ありがとうございます。早速、動作確認。

USBDM の詳細は @ele と 本家 Freescale フォーラムを参照して欲しい。ともに要登録なので注意されたし。

今回いただいた OSBDM 基板は完成品でファームウェアも書込み済のため、開発環境へのドライバ設定だけでよい。ファームウェアやドライバ等は msg659_installation.zip アーカイブの中に含まれている。OSBDM を USB ポートに接続するとドライバのインストールを求められるから 1. Installation\USB_Driver フォルダにあるドキュメント、USBDM USB Driver Installation.pdf にしたがってインストールする。以前に LibUSB-Win32 デバイスを使用していると他のデバイスのものと混同しやすいため注意が必要だ。例えば私の環境だとこのように４種類表示されるから "JMxx USBD (TBLCF mode)" を選択しなければならない。

次に CodeWarrior へのプラグインファイルのコピーをおこなう。これは 1. Installation フォルダにある Install Codewarrior Files.cmd バッチを実行すれば良い。このスクリプトは C:\Program Files 以下に標準的なインストールがされた CodeWarrior の V5.0 (for S12), V6.2 (for Microcontrollers), V7.1 (for ColdFire) を対象としているから、うまく行かなかった場合にはバッチスクリプトを見てゴニョゴニョしよう。

D:\MCU\FreeScale\OSBDM\1. Installation>"Install Codewarrior Files.cmd"

This script will modify your Codewarrior installation(s)!

You should check the contents of this file before continuing

Press CTRL-C to abort or any other key to continue

続行するには何かキーを押してください . . .

"Installing USBDM/CF files for Codewarrior for Coldfire V2, V3 & V4"
Creating usbdm_cf directory
Copying tblcf.dll, tblcf.cfg, tblcf_gdi.dll
3 個のファイルをコピーしました

"Installing USBDM/CF files for Codewarrior for RS08/HCS08/Coldfire V1"
Copying opensourcebdm.dll
1 個のファイルをコピーしました


続行するには何かキーを押してください . . .

D:\FreeScale\OSBDM\1. Installation>

最初のテスト用のターゲットには以前 "せくすぃ部長" hamayan さんから譲っていただいて組み立てた MCF51QE128CLH/MC9S08QE128CLH 基板 "DIAMOND-ACE" を使ってみた。Freescale の Flexis シリーズ第一弾の QE128 でピンコンパチブルの HCS08/ColdFireV1 ターゲットが同じソースコードで動作する。

LED チカチカプログラムをお手軽 CodeWarrior 6.2 の Processor Expert ででっち上げて USBDM 経由で動かす。MCF51QE128 の場合にはデバッガインターフェースには図のように "CFv1 Open Source BDM" を、MC9S08QE128 なら "HCS08 Open Source BDM" を指定する。RS08 なら "RS08 Open Source BDM" だ。

デバッガを開始すると図のようなダイアログで設定を訊かれるから OSBDM からターゲットに電源を供給する場合にはこのように指定する。電圧に注意。ターゲットに電源が供給されると OSBDM 基板上の TVdd LED が転倒し、ターゲットにプログラムが書き込まれてデバッグに入る。更に詳細は Help の Using USBDM などを見て欲しい。

[2009.09.29] この USBDM 基板のコントローラには JM60(MC9S08JM60CLD) が使われています。