Wed 07/25, 2012

Raspberry pi [Computer and Networking ]

$35 PCとして話題の Raspberry pi が先週末に届いた。購入手続きは6月始めで予定納期の6週間を多少回っての到着だった。早速動かしてみたのでざっとご紹介。 Raspberry pi を使うにあたって、公式サイト http://www.raspberrypi.org/ の情報は今ひとつ整理されていないようで、ユーザ向けオンライン情報誌 The MagPi の ISSUE 02, 03 辺りから見るのが判りやすいと思う。

以下の内容は適当に作業した後で書き起こしたもので、省略が多いし、誤りもあると思われるから、そのつもりで流していただきたい。なお、動作の様子等の写真を Flickr! に上げておいた。

ハードウェアの準備

  • 電源: スマートフォン向けなどの micro USB コネクタの AC アダプタ。(5V 700mA以上の容量)。あるいは USB AC アダプタ + micro USB ケーブル。
  • 2GB 以上の SD カード。
    私は8GB の micro SD カード + アダプタを使用。
  • USB キーボード + マウス
    Lenovo の ThinkPad USB トラックポイントキーボード(US)を使った。
  • モニタ + オーディオ
    HDMI 入力付きのフォトフレーム。ONKYO LPF10M01-W (1024x600) を使用。あるいはアダプタ経由で DVI 接続モニタや RCA Video / 3.5mm アナログオーディオジャックでも可。
  • LAN
    DHCP サーバから IP アドレス等が配布される状態であること(そうでないと色々面倒臭い)。

SDカードの準備

起動に際しては OS イメージを SD カードに仕込んでおかなければならない。これは本体に併せて購入することもできる。今回は ARM 向け Debian Linux を Raspberry pi に最適化したと言う触れ込みの Raspbian (Wheezy) を使った。公式の配布イメージは http://www.raspberrypi.org/downloads にある。これを伸張して Windows からなら Win32-Disk-Imager のようなツールを使って SD カードに書き込む。Linux なら dd で良い。私は 8GB のメディアを使ったので、この段階で GParted を用いて Linux 領域を拡張しておいた。

起動

SD カードを入れて電源を入れると、ディスプレイにはカラーパターンが表示された後、起動メッセージが現われ、その後起動ログが各種表示される。しばらくすると設定メニューが出たのだが、良く見ないで再起動してしまった。再起動後は設定メニューなしでログインプロンプトが現われる。再設定するには /boot/config.txt を削除して再起動すれば良いらしいが未確認だ。表示範囲がディスプレイの表示可能域より小さく黒枠のようになる場合には、この /boot/config.txt 内で disable_overscan=1 を設定してリブートすればよい。
デフォルトのアカウント、Username: pi Password: raspberry でログイン。Username: root Password: (なし) でも良い。 $ startx で X Window を開始し、GUI (LXDE)が利用できる。

日本語環境設定

この後は一般の i386/x64 版の Debian Linux と同様だから http://wiki.debian.org/JapaneseEnvironment/ 辺りを参考に進めれば良い。

  • キーボード設定
    デフォルトではヨーロッパ語圏の設定になっているため、まずキーボード設定を使用のものに合わせる。
    # dpkg-reconfigure console-data
    私の場合は英語キーボードなので qwerty-US を選択した。
  • 日本語フォント
    # apt-get install fonts-ipafont ttf-vlgothic
    日本語フォントを入れても VGA コンソールでは日本語表示はできない。
  • 日本語入力
    # im-config ibus-anthy
    ibus-mozc パッケージはなかった。
  • locale 指定
    # sudo dpkg-reconfigure locales
    LANG="ja_JP.UTF-8" を選択する。

あとは適当にアプリケーションを導入する。opensshd(ssh サーバ)、mpg123(mp3 ファイルや Internet ラジオでの音楽再生)、mplayer (音楽、動画等の再生)、MJPG-streamer(Webカメラ)、Chrome(Web ブラウザ)、xpdf(PDF ビューア)等を動かしてはみた。まぁこれで普通の x86 版 Debian/GNU Linux と大体は同じように使えるが、スペック的には10年前のノートPCに劣る程度のようだ。動画再生も厳しいし Flash も使えないが、簡単なデジタルサイネージとしては十分だろう。また、USB デバイスサーバや、普通の PC で扱うのは難しい GPIO ポートを活用するのも良い。

その他

  • サウンドにはオンボードデバイスの snd_bcm2835 を ALSA で使うが、HDMI とアナログ(ヘッドフォンジャック)で設定が異なる。mpg123 や mplayer では音声出力ができたが、vlc では駄目だった。
  • mplayer で mpeg4 や flv の動画をなんとか再生はできるが、フルスクリーンにズームアップすると、まともに再生できない程度のパフォーマンス。
  • プレインストールの omxplayer (動画再生)は動かなかった。また、http://seyrsnys.myzen.co.uk/rpi/omxplayer_0.0.1-arm.deb は導入できなかった。
  • xdpyinfo では 1024x600 なんだけれど、使用しているディスプレイでは圧縮表示されている模様。よく判っていない。

いつもながら大雑把過ぎる記事ですみません。

Posted by masato at 09:50 PM
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