People Tree 2003 [Live and Event ]

BESSIE HALL で CEPS と Original Flava のジョイントライブ、"People Tree 2003" でした。ともに札幌を代表する JazzFunk バンドです。って、インディーズの音楽シーンには詳しくないのですけど、多分間違いないでしょう。ともにレベルの高い内容で満足のゆくものでした。イベント自体は Original Flava の企画によるものだそうです。彼らの演奏は先月のメロンジャムでチェックし損ねたため、とても楽しみにしていたのですよ。

20分程遅れての開演、まずは揃いのツナギでCEPS の登場。ベース、ドラム、ギター、それにキーボードの４人構成インストゥルメンタル・バンド。キーボードはエレピまたはオルガンでとても渋くて良いです。ジミｰ・スミス、ウェス・モンゴメリーの昔から、やはりギターにはオルガンが合いますね。Soulive の曲も演っていたりしたので、そういったセンを狙っているのでしょうか。注目はベーシストで、なんとまだ 16 歳(Web では 17 歳て書いてますが、MC ではこう言ってました)だとか。堅実なプレイで将来有望です。Fender の 5 弦アクティブ(多分)のジャズベースを弾いてました。厳しいツッコミをすれば、ドラムがちょっと心許ない箇所が見受けられたのが残念。

Original Flava の演奏はドラムソロからのスタート。最後もドラムソロで終わるとこなんざ、しゃれてます。CEPS と同じ構成のバンドにクツリンコのボーカル。基本的には彼女とギター佐田慎介の二人のユニットです。クツリンコさんの声は Mahya(Soul Lovers)、あるいは Zooco(Escarators)の音域をちょっと高くしたような感じ。バンド名は "The Brand New Heavies" の同名のアルバムからとったとかで、その影響を感じさせる曲もちらほら。来月の MIX 2003 にも出演が決まっており、メジャーデビューも期待させます。女性ボーカル・フリークの私としても大プッシュしちゃいますよ。CEPS も上手かったのですが、更に上手いですね。特にドラムが楽しそうに叩きまくっていて非常にナイス。アコースティックの部ではカホンというちょっと変わったパーカッションも叩いていました。ベースはフォデラの 4 弦とアップライト。とっても上手いです。とっても意地悪な意見を言ってしまえば、4 beat はちょいと苦手なのかも。あるいは曲の途中に出てくる箇所で気を抜いてしまうのか知らん。ギターはセミアコと Ovation も使ってました。Ovation にはもうちょい太いゲージを張ってくれると嬉しいなあ。この辺は好みですけどね。そういえば両バンドともセミアコ(Epiphon/Ibaneze)でした。

地元のバンド事情に疎くて、彼らのようなレベルの高いジャズファンクバンドがあることを最近まで知りませんでしたよ。ジャズの側から見ていると判りにくいのでしょうかね。国内のメジャーシーンでも、Orange Pecoe や Paris Match その他、ジャズテイストを感じさせるバンドが増えて嬉しい限り。楽しいライブを見るとバンドで演奏したくなります。誰か拾ってください。