Tue 06/24, 2003

鬼太郎とコモンズ [Books ]

  • 「ホラー・ジャパネスクを語る」東雅夫編
    編者である東氏と日本の怪奇小説作家達の対談集。とりあえず、京極夏彦との対談を読む。その中で例えば水木しげる氏の「ゲゲゲの鬼太郎」の元となった「墓場鬼太郎」は紙芝居作家の共有財産であったとか、お岩さんなり小平次といったモチーフを昔からいろんな作家が取り上げていて、それは現在のガチガチの著作権からの解放を目指す流れを先取りしているものではないか、というような記述がある。そしてオリジナリティとはその程度で揺らぐような浅薄なものではないとも。つまり、このような特性を日本人が昔から持っていたということで、それは世界の中での日本の産業のあり方にも通じているようにも思える。Open Source や Commons と言った思想は実は日本でこそ受け入れ易いものなのかも知れない。
  • 「グイン・サーガ90 / 恐怖の霧」栗本薫
    90巻に達したグイン・サーガは100巻でも終わりそうにないらしい。外伝は追っていない。この未曾有の大河小説が始まったのは私がまだ学生の頃だ。旧巻の多くは既に手元に無いが、例えあっても改めて読み返す根性は起きそうにない。結末は最早自明か、あるいはとんでもないどんでん返しが待っているのか。
Posted by masato at 12:16 AM
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