10月の積読 [Books ]

久し振りの読書日記だけど、その間、本を読んでいなかった訳ではないし、読んだ以上に買い込んではいるのだ。積読率は確実に上がっている。そうこうしているうちに狭い部屋がまた侵食されてゆく。雑誌もバックナンバーがずらっと揃っていると処分するに忍びない。古書店に持ち込んでも只同然だし、フリーマーケットの類にしても手間が掛かるばかりで割に合わない。

ロング・グッバイ / 矢作俊彦

気障が許される稀有な作家の最新刊。懐かしい名前も出てくる。ロングは "long" ではなくて "wrong"、言わずもがなのあの名作へのオマージュ。読み始めるには覚悟が必要。じっくりと読みたい。未読。オフィシャルを称する Web サイトは謎だ。

ねこのばば / 畠中恵

「若だんな」の妖怪シリーズ。軽いお楽しみ。

ノスフェラスへの道 / 栗本薫

グイン・サーガ最新 97巻。100巻も間近だが、とても終わりそうにはない。作者自ら「通過点」なんてことを書いている。

グラフィック・デザイナーの仕事 / 太陽レクチャー・ブック 001

デザイン関係のことが好きで、このような書籍などもよく見るが、自分でそちらの分野に関わるのは諦めている。スッピンで内容勝負、と言うことにしておこう。

テーブルの上のファーブル / クラフト・エヴィング商繪

クラフト・エヴィング商繪の本は皆とても美しくて楽しい。上記の「グラフィック・デザイナーの仕事」でも紹介されている。

その他、「怪」0017、「ダ・ヴィンチ」11月号など。ダ・ヴィンチに「読書好きはモテるのか？」などという記事があったが、読書本の読者アンケートの偏った結果では仕様が無い。吉野朔美[YOSHINO Sakumi's un-official Page]のエッセイ集に「弟の家には本棚がない」なんてのがあったが、そんな家は珍しくはないのだ。本の石筍がごろごろしている部屋こそ普通ではない。