10月の積読(2) [Books ]

とりあえず漫画本の類をひと山ほど近所の古書店で処分。約80冊で5000円ちょい。このくらいになれば十分か。古書店とはいっても book xxx の類ではある。本当に高価な本はそうした店には持ち込まない。漫画などでも中途半端にレアなものが扱いに困るし、レアではない普通の単行本も同様。いっそ文庫なら捨てることもできる。

古本迷宮 / 喜多村拓

古書店主の古書にまつわるエッセイ集。この手の話は出久根達郎氏のものが楽しい。

恋愛の国のアリス / 獄本野ばら

恋愛経験に乏しい私にも、百戦錬磨の貴方にも。

新 正体不明 / 赤瀬川原平

路上観察学会から連綿と続く散歩写真の系譜。何気ない街角に新たな発見がある。こうした写真を私は撮りたい。朝日新聞17日に南伸坊氏の書評が掲載されている。曰く、「写真に付けられた文章が絶妙である」と。確かにそういうことはあるし、これは「写真＋文」で成り立っている本だろう。 私は写真、美術、音楽作品にタイトルを付けることには疑問を持っている。純粋芸術としてのそれならば余計な先入観を与えかねないタイトルは却って邪魔である。かと言って識別記号として「作品番号###」というのも気に入らない。言葉が介在しない方法が欲しい。