Sat 03/11, 2006

日帰り東京出張 [Misc. ]

久し振りの東京出張は日帰り。千歳ー羽田の所用時間はおよそ1時間半。札幌の自宅から品川の目的地まで片道4時間で往復8時間。目的地での仕事は3時間程。機内の供には千歳空港内の書店で購入した梅田望夫氏の「ウェブ進化論」。Google や国内では「はてな」に代表されるような Web 上での新しい流れを判りやすく解説したもの。一技術者として、このような流れは当然気になるのだけれども、自分にできることは何だろうと考えると頭が痛い。

同書にも書かれているが、定職を持っている身でアフィリエイトによる小遣い稼ぎをしても割に合わない。小遣い稼ぎ以上になるための敷居は高い。逆に「稼ぐ」ことを考えなければ、自分の興味が持てる方向に進めば良いのだから話はすっきりする。例えば、このブログ、MovableType のインストールから設定、カスタマイズ、サーバ管理についての詳細解説でも、趣味の音楽や写真でもいい。大半は周知の内容だっととしても、それらを整理して提供すること、あるいは懇切丁寧に解説することが実は結構大事なのだが、どうしても面倒になって「今更ワタシがするまでもないでしょ」となってしまう。

また、新しい技術ばかりに見えるコンピュータやネットの世界にしても、実は本当に新しいモノは意外と少なくて、大抵は量的な違いが質の違いに結びついている。だから、今は様々な理由で現実的ではないような実験的なモノも機械の性能があがることによって実用になる可能性がある。しかし、こちらを追いかけるためにはやはり金が必要になるから貧乏サラリーマン向けではない。

結局は手間をかけるか金をかけるかという話になってしまった。手間をかけたくないなら、このサイトだって自宅にしょぼいサーバを立てるよりも、はてなダイアリでもココログでも使えばよいのだけれども、そうしてしまえば何かを得る代わりに、別の何かを失ってしまうような気がする。自前であろうとなかろうと有用なリソースは便利に使ってしまうのが web 2.0 のスタイルなのかも知れない。ワタシは古いタイプなんだろうか。

サーバを24時間運転するのは結構気を使うものだ。まぁちょっと止まっていても構わないのだが半ば意地もあるし運用で得られる経験には替え難いものもある。とは言っても帯域や接続性に保証のある回線ではないし、サーバのジャンクPCが壊れたてもバックアップ機がホットスタンバイされている訳でもない。その辺りには目をつぶるとしても、固定化されたシステムでない限り管理の完全な自動化はできないと思ったほうがいい。ログを随時チェックする。マシンが異音を立てていないか様子を見る。自動化するにしても、そうした経験からチェックすべき内容を吟味しなければならない。

それはともかく、web2.0 というのは別に目新しい概念ではなくて、web そのものの特質であった HyperLink を最大限活用するといったことでもある。これは例えば 2003.05.27 の記事でも述べたようなことにラベルが付いただけだ。しかし、名前が付けられることによって一般にその概念が定着するのは妖怪と一緒か。

Posted by masato at 12:17 AM
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