Sun 10/29, 2006

78Kマイコン [Electronics ]

78K
ハードいぢりは続く。今回は「はじめての78Kマイコン」。書籍に付属の78K0Sマイコンボードと CD-ROM に収録された開発ツールで、USB インターフェースのついた Windows 機ですぐに実験できる。USB インターフェースで電源供給とプログラムの書き込み、さらにはデータ通信(USB-Serial)までできてしまう。

開発ツールは親切に出来ており、Windows 統合開発環境のウィザードのような applilet と呼ばれるツールでプログラムの大枠を作成し、それに C でコードを追加してゆく。また、システムシミュレータでは GUI プログラムをグラフィカルに作成するように実際の IO を設定し、そこでソースコードデバッグがおこなえる。あっけないほどだ。その昔 TK-80 や L-Kit 8 でボードに搭載された簡単なモニタプログラムと 16 進キーに 7 セグメント LED 表示でチマチマ動かしていた時代を思い起こすと眩暈がしそうだ。つまり、こうしたマイコンをいじるのはその頃以来ということ。トラ技[トランジスタ技術]とインターフェースを定期購読していたのも今は昔。

この 78K マイコンの開発元である NEC エレクトロニクス社では「Try! All Flush キャンペーン」を実施するなどして普及に努めている。書籍で不足する技術情報については同社からユーザーズ・マニュアルが入手できる。書籍に付属するマイコン μPD78F9222 は 8 bit 少ピンの 78KS/Kx1+ シリーズで簡単&低コストが売りであるらしい。開発ツールが無償で提供されているのも特にホビーユーザには嬉しい。写真にある分厚いマニュアルは同社から送っていただいたもの。多謝。

常用の Windows 2000 Pro 搭載 PC では USB <-> Serial ドライバのインストールに失敗してしまうため、開発機には別の Windows XP Pro 機(TP240)を使用した。「同じ名前が既に使用されている」とかでエラーになるのだが、以前別の USB-Serial 変換ケーブルを使ったためだろうか。Windows でこういった羽目になると、どうにも対処のしようが無い。とりあえず、書籍の解説に沿ってプログラミングと動作実験を進める。もう一台、別の XP 機(P4 HT)ではシミュレータの動きがどうもおかしい。タイマ動作が速くなってしまったり、入力が効かなかったりする。BIOS 設定で HyperThreading をオフにすると多少マシになる。なお、同社の FAQ ではそれらには対応していないとある。

先日取り上げた ARM を含めて何種類かのマイコンを試してみようと考えている。ホビーユーザが多いらしい PIC は、へそ曲がりとしてはとりあえず見送り。AVR は手頃な DIP で種類も多く、興味があったのだけれども国内での販路が怪しくなっているようなので避けたほうが良いか。ルネサスが日立+三菱で、フリースケールはモトローラなのか。

Posted by masato at 06:38 PM
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