Android 勉強会 [Computer and Networking ]

札幌市内で開かれたAndroid 勉強会に参加してみた。午前は一般的な概要の話と、ハードウェア開発プラットフォームとして注目されているアットマークテクノ社の Armadillo-500 FX について等。現時点での実用性や完成度では Apple iPhone には及ばない部分があるが、やはり「オープン」であることが、今後ものを言うだろう。Android はいわゆる携帯電話に限定されるものではなく、各種組み込み機器への応用も期待される。$100 Android のような携帯ゲーム機も登場するに違いない。

午後の部は Hands-on セミナ。私は Android に関する予備知識も、Java と開発環境 Eclipse についての知識も無いに等しい。とりあえず、Web ページのリンクを辿って開発ツール等をセットアップし、"Hello, Android" のビルドおよびエミュレータでの実行までを確認してから参加したものの、殊に Java の基礎知識が無いと苦しい事を実感した。講師の方の談によれば、Java の経験があっても GUI 中心の Android プログラミングは戸惑うことも多いのだとか。これまでの携帯電話でも Java による開発プラットフォームが使われている例があり、その開発経験があればスムースに始めることが出来るのかも知れない。逆に、そうではない開発者には、組み込み寄りであっても PC/サーバ寄りであっても、これまでとの違いが大きくて始めの一歩から戸惑う事が多そうだ。だからこそ、こうしたセミナはありがたい。しかも、有志の主催で実質無料(会場使用料? のみ)なのも助かる。

PC で Eclipse とエミュレータによる Android の開発スタイルは、組み込みというよりもゲーム機の開発スタイルに近いのかも知れない。ハードウェア制御をあまり意識すること無しに進めることができる。ハード寄りの話同じ日に東京で開催された SDK 勉強会のネタだろうか。今日は Armadillo のハードウェアの紹介があったが、それにどう Android を搭載するかにも興味がある。例えば BeagleBoard に載せてみたいのだ。

* メモ
Eclipse に ADT プラグインを追加するに当たっては https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/ ではなく、http://dl-ssl.google.com/android/eclipse/site.xml としなければうまく行かなかった。