トランジスタ技術誌増刊の「組み合わせ自在! 超小型ARMマイコン基板」を購入した。これは ARM Coretex-M0 マイコンを使用した小型基板(MARY-MB)で「2枚入り」と銘打たれているように多数組み合わせて使うことを前提に設計されているのが面白い。OLEDやGPS等、多くの拡張基板も用意されている。楽しみなプラットフォームだ。
プログラムは FlashMagic を使い、USB-Serial 経由で転送できるが、これでは IDE からのデバッグ動作はできない。本誌27ページで紹介されているように LPCXpresso の LPC-LINK と組み合わせるようになっている。LPCXpresso には MCU の種類が異なるものが用意されているが、この MARY-MB と同じ LPC1114/301 を使用したものがある。そのサンプルプログラムが http://ics.nxp.com/support/lpcxpresso/ にあって、これにちょっと手を加えると MARY-MB でも動かすことができる。LPCXpresso では外部発振子を使用しているのに対して MARY-MB ではこれがないため、本誌79ページの説明の通り内蔵発信器を使うように変更する必要がある。例えば LPCXpresso Example Projects for LPC1114/301 V2.0 の blinky の場合、config/system_LPC11xx.h 中で SYSPLLCLKSEL_Val と AHBCLKCTRL_Val の値を変更する。AHBCLKCTRL_Val のほうはそのままでも良い。つまりクロック関係に注意が必要。なお、この blinky プログラムでは P0_7 に接続された LED を点滅するから、MARY-MB では緑色の点滅になる。SPI 接続の 7seg-LED のカウントアップも入っているが、こちらはとりあえず無視。
ちなみにこの LPC-Link は LPCXpresso LPC1768 のものであるが、他の LPCXpresso シリーズのものでも同等で、どれでも使用できる。
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