Wed 03/02, 2011
chroot on netbsd5 [Computer and Networking ]

NetBSD-5/i386 で chroot 環境を作る際にちょっと嵌ってしまったのでメモ。基本的には「ssh を chroot 環境にする(NetBSD 絹の日記)」の説明にあるとおりに設定するのだが、これだけだと /usr/bin 以下のコマンドなどが実行できない(/bin や /rescue 以下のコマンドは実行できる)。解決するためには /libexec と同様に /usr/libexec/ld.elf_so (/libexec/ld.elf_so へのシンボリックリンク)を用意すれば良い。これは ELF バイナリの違いによるもので、/bin 以下のものが .interp セクションで /libexec/ld.elf_so を指しているのに対して、それ以外のものが /usr/libexec/ld.elf_so を指していることに拠る。後は必要に応じて /usr/lib 以下のライブラリを用意する。どうしてこのようになっているかについて、私はまだきちんと理解できていない。おそらくダイナミックリンク機構が導入された経緯など、歴史的な背景があるのだと思う。

Tue 03/08, 2011
Freescale JM Badge Board [Electronics ]
先日、新適当マイコン電子工作研究所の @noritan_org さんから Freescale 社のデバイスや評価ボードなどを多数分けていただいた。noritan_org さん、ありがとうございます。で、今日はその中から JM Badge Board (Rev.C) を使ってみた。これは同社の ColdFire V1 シリーズで USB 機能を搭載した MCF51JM128 MCU の評価/デモボードだ。
この評価ボードについては http://www.canyourbadgedothis.com/ というポータルサイトがあったのだけれども、現在はすでに閉鎖されている。パッケージに同梱の DVD メディアに含まれる開発ツールもインストーラが壊れていて使えない上、サンプルプログラム等の推奨開発ツールである CodeWarrior for Microcontrollers v6.2 は Freescale サイトでの配布が終了している。そうした事情もあって、これらの開発ツール無しでの実験として Windows 7 の「Sensor and Location プラットフォーム」を試してみた。こちらについては「Freescale JM Badge Boardを使ってSensor and Locationプラットフォームを動かす ―― センサ応用システムの開発を助けるWindows 7の新機能」の記事に詳しい。

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Wed 03/09, 2011
JM Badge Board (2) [Electronics ]

JMBADGE昨日の調査結果を踏まえて、ちょっとした Perl スクリプトを書いてみた。usbhidctl の出力を受け取って解釈し、センサ値を表示する。

$ usbhidctl -f /dev/uhid0 -la | perl jmbadge.pl
     3D Accelerometer: X:-0.023, Y:-0.235, Z:-1.108
 Ambient Light Sensor: 1888.968
      Touch Sensor(L): 0 0 0 0
      Touch Sensor(R): 0 0 0 0
こんな感じでセンサ値を繰り返し表示する。

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Sun 03/13, 2011
災害お見舞い [Misc. ]

このたびの東北地方太平洋沖地震で被災された皆さまへ、心よりお見舞い申し上げます。私は仙台市に住んでいたこともありますし、現在も東北各地のユーザを抱える仕事に携わっておりますので他人事ではありません。

さて、これから電気の話です。首都圏では予期される電力不足に際して節電が呼びかけられています。北海道から東北への送電能力には限りがありますので、こちらでの節電は直接被災地の助けにはならないとも伝えられています。しかしながら今後の各地への燃料供給を考えると全く意味のないことではないのかも知れません。この辺りは当地の電力会社からの広報があれば、私はそれに沿って協力することにします。

皆様方には災害時に備えて、非常用照明や電池などの準備された向きもあるかと思いますが、ここで以前の記事、くたびれかけた乾電池1本でも点灯できる LED 照明を改めて紹介させていただきます。


簡単な電子工作です。お試しの上で常備されてはいかがでしょうか。

Sat 03/26, 2011
MARY-MB + LPCXpresso [Electronics ]

MARY-MB-1.jpgトランジスタ技術誌増刊の「組み合わせ自在! 超小型ARMマイコン基板」を購入した。これは ARM Coretex-M0 マイコンを使用した小型基板(MARY-MB)で「2枚入り」と銘打たれているように多数組み合わせて使うことを前提に設計されているのが面白い。OLEDやGPS等、多くの拡張基板も用意されている。楽しみなプラットフォームだ。

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