Kinetis KwikStik は Freescale 社の Kinetis マイクロコントローラ K40 の安価($29.00)な評価キットだ。K40 は 32bit MCU, ARM Cortex-M4 コアを採用し、USB とセグメント LCD ドライバが内蔵されている。KwikStik にはデバッガインターフェースと LCD、USB、赤外線通信、Micro SD、オーディオ入出力、タッチスイッチなどのペリフェラルデバイスが組み込まれていて、あらかじめ書き込まれてるデモプログラムでは、サウンドレコーダー、赤外線リモコン、USB ジョイスティックが動作する。赤外線リモコンでは Sony 製テレビを操作できる。プログラムに少し手を入れれば SIRC の他のデバイスも操作できる筈だ。デモプログラムは同社の RTOS である MQX のアプリケーションとなっている。
ソフトウェア開発ツールは IAR と CodeWarrior (以降、CW)が用意されている。どちらも無償版では生成可能なコードサイズなどに制限がある。添付の CD に IAR は含まれているが、CW はネットから取得しなければならない。デモソフトウェアのビルドとデバッグを試みるには KWIKSTIKDEMOSWLAB: KwikStik Demonstration Software and Lab Guide. を取得し、これに含まれるドキュメントにしたがって進めるのが良いようだ。CW と MQX の両方でパッチが必要であったりとセットアップには結構手間がかかる。特に CW のパッチの際には、まとめてではなくひとつずつ当てないとエラーになったり、そうでなくともダウンロードでエラーになったりした。
[2011.11.12]
赤外線リモコンでは Sony のテレビについての電源 on/off とチャンネルの up/down ができる。ソースコード(Remote_Control.c)では VCR など他のデバイス(Address)とボリューム up/down のコマンド(Commands)について定義されている。手元の機器が VCR2 で、ここには無かったため、LASER_DISC_UNIT を VCR2 として、Commands のその部分は {1,1,1,0,0} とし、Device = VCR2 と変更して動作を確認した。
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