Fri 02/08, 2013

Arrow Cloud Connect [Electronics ]

Freescale の Freedom Development Platform" FRDM-KL25Z の記事で「mbed みたいなクラウド開発環境」が出ないかなとか書いていたら、やっぱりありました。ArrowCloud Connect です。mbed と同じくクラウドコンパイラ/IDE の他に、iDigi Device Cloud と組み合わせてデバイスをインターネット経由で操作することができます。ARM Coretex-M0+ プロセッサがターゲットで、今のところは Freescale の FRDM-KL25Z FRDM-KL05Zで使えるようです。Cloud Connect と iDigi の利用は無料ですが、ともにユーザ登録が必要になります。

Welcomeクラウド IDE は mbed のそれと同じように使えますが、さすがにライブラリやコミュニティの充実度では見劣りがしますね。それはともかく、登録を済ませて IDE に入るとこんな画面が出てきました。ここで "Hello ACC" Startter をクリックするとサンプルプロジェクトがロードされます。でもって "Build" メニューから "Build Application" を選ぶと、コンパイルされた実行プログラムが S フォーマットのファイル(Hello_ACC.s19)としてダウンロードされるので、これを USB で接続したマイコンボード(FRDM-KL25Z)のファイルシステムに保存すると自動的に実行が開始されます。

Hello_ACCこの "HELLO ACC" プログラムではフルカラー LED が 0.5 秒毎に色を変えて行き、USBシリアルポートには 115200bps で "HELLO ACC" のメッセージが同じタイミングで出力されます。写真ではブラウザの Cloud Connect IDE の上の TeraTerm に表示されています。

with Cloud Dashboardもうひとつのサンプルの "Hello ACC" Starter with Cloud Dashboard ではマイコンボードからのシリアル出力を iDigi ゲートウェイ経由でインターネットに流したデータを Web ブラウザの「ダッシュボード」に表示します。ダッシュボードにはこのようなグラフィカルなガジェットを配置できます。後ろにあるのが iDigi のゲートウェイプログラムで通信ログを表示させています。FRDM マイコンボード自体にはネットワーク接続機能はありませんが、このようなゲートウェイを使うことで容易に「クラウドデバイス」化できるというのが売りみたいです。iDigi は ZigBee などでお馴染みの ディジインターナショナルが運営していて、これに限らず "Internet of AnyThing™" のキャッチフレーズで何でもクラウドデバイス化を提言しています。

FRDM-KL25Z ボードはチップワンストップでも扱いが始まって手軽に購入できるようになりました。千数百円程度で mbed やがじぇるねボードよりは随分安価ですから、ちょいと試してみるのも良いでしょう。

Posted by masato at 09:00 PM
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