Sat 01/04, 2003

屍鬼 [Books ]

正月に読むものとしてはもっとも相応しくないようなタイトルの上下巻を読了。しばらく前に購入していたものだが、既に5巻に分けて文庫化されているような今頃になってようやく手を着ける事ができた。正確に言えば触りだけ読んで保留していたのだ。はっきり言って取付き難い作品である。結構なベストセラーであった筈だが果たしてどれだけの読者が最後まで読み終えることが出来たか甚だ疑問だ。最初の100頁くらいをこなせば後はなんとかなるものだがそれにしても長い。これだけの長さが果たして必要であったのか。長いことが悪いことではないが、長編にしたことによって肝心のテーマがぼやけていないだろうか。否、ぼやけてはいないが、恐怖の連続によって読者である私の感覚が麻痺しているのかもしれない。或いはそれこそが作者の意図するところなのだろうか。考えがまとまらない。ぼぉっとしている。なんだか首筋が痛痒いような気もする。

Posted by masato at 05:31 PM
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