レイ・ブラッドベリの最新長編、「塵よりよみがえり」。随分久しぶりに読むブラッドベリだが、詩のように美しい文章と夢現(ゆめうつつ)のような物語は彼ならではだ。
ブラッドベリを最初に読んだのは高校生の頃だったろうか。東京創元社の文庫で「何かが道をやってくる」、あるいは「10月はたそがれの国」、「ウは宇宙船のウ」だったかも知れない。もうストーリーも思い出せないが、兄が持っていた星新一とともに SF 的なものを読むきっかけになった。
SF とは言ったが、レイ・ブラッドベリを SF 作家としてしまうのは間違いだろう。それならファンタジーか。そもそもそんなジャンル分けは無意味だ。この「塵よりよみがえり」は彼自身の別れの挨拶のような悲しさも感じさせるが、最後で多少は救われたような気もする。
Posted by masato at 12:27 AMおそらく携帯電話等からは投稿できません。日本語文字列を含まないコメントやトラックバック、および当サイトへの言及を含まないトラックバックは御遠慮いただいております。また、90日以上経過した記事へのコメントはできません。