Fri 07/11, 2003

「変わり目」考 [Art , Books ]

morimura.jpg「芸術家Mの社会見学」と副題の付いた森村泰昌氏の最新エッセイ集。腰巻には「独断と偏見だけど、なぜか納得!のM流社会見学…」とあるが、私にはとても自然に感じられる。変化の激しい今の時代に流されず自分の視点を持っているのが好ましい。

氏は'90年頃から、著名な美術作品に自身のポートレートを配した作品や、女優などに扮したセルフポートレート作品で有名であるが、それ以前はダダイズムの影響を受けたようなちょっと難解に感じられるものだったようにと記憶している。この本の「社会見学された日」という節で、自身が見学された体験を書いているが、同じように「観察すること」と「表現すること」の絶妙なバランスが現在の氏の作品の魅力なのだと思う。

Posted by masato at 11:38 PM
このエントリーのトラックバックURL: http://bird.dip.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/470
コメントする

おそらく携帯電話等からは投稿できません。日本語文字列を含まないコメントやトラックバック、および当サイトへの言及を含まないトラックバックは御遠慮いただいております。また、90日以上経過した記事へのコメントはできません。










名前、アドレスを登録しますか?