Wed 07/13, 2005

mod_perl on Win32 [Computer and Networking ]

先日の記事で Win32 プラットフォームで Perl を使う話を書いたが、今日は mod_perl を使う話。以下の話は大方において Win32 限定である。

このインストール解説ページ冒頭に書かれているように Win32 下の Apache 1.3 と mod_perl 1.0 の組合せではシングルスレッド動作による限界のため、アクセスが増えるとマシンの能力があっても十分な性能が出せない。このような場合にはApache 2.0 で mod_perl 2.0 を使うべきである。更にこの組合せではマルチスレッド動作の関係で Perl 5.6 系には問題があるため 5.8 系でなければならない。逆に言えば、小負荷の場合にはシングルスレッドの Apache 1.3 のほうが良い場合もあるから、その辺りは動作させた上での評価が必要か。また、モジュールによってはスレッドセーフでないものもあったりするから注意が必要だ。

Apache と Perl (ActivePerl) を別々にインストールしてから ppm パッケージで mod_perl を仕込むのは色々と面倒だ。上記ページの解説を頼りに ppm パッケージでのインストールを試みても、そのままではまず動作しない。それぞれのバージョン間の整合性や他のパッケージとの絡みの問題があるようだ。Unix 系なら気軽にできる ./configure & make も、Win32 環境でソースからの build や CPAN からのインストールというのは敷居が高い。そこで簡単なのが All in one packages だ。今回は mod_perl 2.0 版(Perl-5.8-win32-bin-0.8.readme)を試してみた。これには Apache 2 と Perl 5.8 (ActivePerl 8xx 相当)に mod_perl はもちろん、Template や DBI/DBD などのパッケージまで含まれているため、余計な手間がかからない。ついでに ssl や php まで組み込まれている。mod_perl 1.0 版(perl-win32-bin.readme)も同様の構成らしい。

[2005.07.14]
mod_perl 1.0 版に含まれる CGI.pm (2.93) の delete_all メソッドでは、Query パラメータのうちひとつしか削除されない。対策済みの 3.x にバージョンアップするか、個別に delete するなどの対処が必要になる。

Posted by masato at 03:53 PM
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