Tue 10/31, 2006

立ち読みお断り [Books ]

札幌駅周辺に大規模書店が増えた。その一方で街の小さな書店や古書店は次々と閉店してゆく。

三省堂書店大丸札幌店は「BOOKS&CAFE」と称していて書店に併設された喫茶店があり、そこに商品である書籍を持ち込んで読むことができる。あたりを見渡すとほぼ全ての客がそうしていて、テーブルに何冊も積み上げて読みふけっている兵(つわもの)もいる。

貸本屋あるいは漫画喫茶のようなこのスタイルは新刊書店の在り方としてはどうなのだろう。ここまで行かなくても、書架の脇に椅子を置いて立ち読みならぬ座り読みを奨励しているような店もある。はっきり言って、こうした行為は購入を第一の目的とする客の立場からするととても邪魔だ。確かめたい本が長時間占有される、或いは見つからないようなことにもなるし、その挙句に陳列されている本が傷んでいると購入する気も失せて、後でネットで注文するかということにもなる。書店側からすれば本離れを食い止めたい一心なのだろう。ワタシのようなへそ曲がりの客は少数派なのだ。新刊書店において、ほとんどの商品は取次からの借り物であるから多少傷んでいても返品でき、万引きに遭わない限りは損をしないことになっているらしい。その万引きによる損害で大変なことになっている事も聞いてはいるが今は言及しない。立ち読みお断りは昔ながらの古書店くらいでしか見られなくなっている。古書店の在庫はその店の資産なのだ。

Posted by masato at 08:07 PM
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