Thu 04/03, 2008

Built with Processing [Computer and Networking , Electronics ]

先日発売になった「Built with Processing - デザイン/アートのためのプログラミング入門」の改定版を購入した。本書はエンジニアと言うよりもアーティストをターゲットとしている。私としては "Inside Processing" 的な内容があると嬉しかったのだけど、まぁそれは仕方ない。本家の http://dev.processing.org/ に当たろう。目的は GAINER I/O モジュール用のライブラリのカスタマイズなのだが、それ以前に Processing システムそのものをもっと理解する必要がある。まずは Processing システムの Build から始めてみよう。"HOW TO BUILD PROCESSING ON YOUR FAVORITE PLATFORM" の通りに進めれば良い。svn で取得したバージョンは 0136 で、通常配布されている 0135 より新しいものになっている。

Processingシステムの再構築に当たって Windows の場合では cygwin 環境を用いる。配布されるソースコードツリーにはベースとなる Java 関連のツール類も含まれているから、別途 Java SDK の類を用意することはないが、Windows 版では QuickTime を入れておくように書かれている。また、Linux では手元の Debian Etch (2.6.18-5-686)では jikes のバージョンが合わず、./make.sh でエラーになったため、"apt-get install jikes" で取得したものを dist/jikes の代わりに使用した。こうして出来上がったものは ./run.sh で実行できるが、Windows/Linux 版ともに最初に起動したエディタ以外からプログラムを実行した場合にウィンドウが表示されない。配布版の 0135 ではこのようなことは起こらず、期待通りに動作する。と言うことで、0135 で再挑戦する。"svn co svn://processing.org/tags/processing-0135/" でソースツリーを取得し、後は同じ手順を踏むだけ。こちらでは配布版と同じように期待通りに動くから 0136 のバグだろう。当面は 0135 をベースに作業しよう。スクリーンショットは NetBSD 3.1 (ThinkPad i1124) でサンプルを動かしてみたところ。NetBSD でも COMPAT_LINUX 付きのカーネルであれば Linux 用のバイナリが動作するから、Linux と同じように make できる。jikes を pkgsrc から導入したものにする他、make.sh 中で tar のオプション記法を一箇所変更する必要があった。Linux の tar では 'tar --extract --file=jre.tgz --ungzip --directory=work' なんて記法ができるのか。また、dist.sh で配布用のセットを作ることもできる。

Processing のライブラリについては "LIBRARIES IN PROCESSING" に説明されている。こちらについてはまた次回。今回のタイトルは "Build Processing" が正しかったかも。

Posted by masato at 09:22 PM
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From Kwappa開発室 at 03/05, 2009 04:21 PM
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