Sun 04/26, 2009

LPC2388 基板(2) - MP3 Player [Electronics ]

LPC2388-MP3-01インターフェース誌5月号付録 LPC2388 基板で MP3 Player を作る。ネタ元はいつも勉強させていただいている ELM / ChaN さんのページの「I/F誌付録LPC2000基板の試食」で、vs1011e 用のクリスタルを 12.288MHz にして、その部分の設定を変更した以外には給電確認用の LED を付けたくらいで、基板構成もオリジナルのままだ。

$ diff play.c play.c.org
451c451
<    vsreg_write(3, 0x8000 + 12288000/2000); /* vsreg_write(3, 24576000/2000); */
---
>    vsreg_write(3, 24576000/2000);

LPC2388-MP3-02LPC2388 基板と MMC ソケット基板。プルアップ抵抗などは表面実装タイプを使用している。インダクタは裏面。カード検出とライトプロテクト検出スイッチのコモン接点は GND に接続する。なお、この写真は修整前のもので、WP(Write Protect)とCommon dor CD(Card Detect)+WP の配線が逆になっている。ヒロセの DM1B-DSF-PEJ(82) のピン配置などは http://www.hirose.co.jp/products/DM1_5.htm を参照されたし。

LPC2388-MP3-03.jpgデコーダ基板。vs1011e の 0.5mm ピッチの足から直接配線を引き出すのにはさすがに懲りたので、今回はダイセン電子工業の変換基板を使用した。連結ソケット等は使っていない。ユニバーサル基板の半田面に表面実装タイプの抵抗やコンデンサを実装している。

ChaN さんのプログラムにはデバッグモニタが仕込まれていて、シリアルコンソールから使用できる。メモリダンプの他は MMC 関係のコマンドがほとんどで、デコーダ基板を接続していなくとも構わないから MMC を使う際にはとても便利だ。以下はコマンドの一覧。

  • md <address> [<count>] - Dump memory
  • dd [<sector>] - Dump secrtor
  • di - Initialize disk
  • ds - Show disk status
  • bd <addr> - Dump R/W buffer
  • be <addr> [<data>] ... - Edit R/W buffer
  • br <sector> [<n>] - Read disk into R/W buffer
  • bw <sector> [<n>] - Write R/W buffer into disk
  • bf <n> - Fill working buffer
  • fi - Force initialized the logical drive
  • fs [<path>] - Show logical drive status
  • fl [<path>] - Directory listing
  • fo <mode> <file> - Open a file
  • fc - Close a file
  • fe - Seek file pointer
  • fd <len> - read and dump file from current fp
  • fr <len> - read file
  • fw <len> <val> - write file
  • fn <old_name> <new_name> - Change file/dir name
  • fu <name> - Unlink a file or dir
  • fv - Truncate file
  • fk <name> - Create a directory
  • fa <atrr> <mask> <name> - Change file/dir attribute
  • ft <year> <month> <day> <hour> <min> <sec> <name> - Change timestamp
  • fm <partition rule> <cluster size> - Create file system
  • fz [<rw size>]

ところで ChaN さんのページの写真で 付録基板の下に置かれたインターフェース誌の表紙に気が付かれただろうか。1990年9月号のものにレタッチしているようだ。

もうひとつ。Tin Can ToolsFlyswatter JTAG デバッガを購入してみた。まだ、動作させてみてはいないが、Design Wave Magazine 2008年6月号に掲載された JTAG デバッガとほぼ同じ JTAGKey のクローンようだが openocd 用の設定での device_desc などが違う。また、DWM 誌のものがターゲット基板の電源電圧範囲が 3-5V なのに対して Flyswatter は 1.2-3.3V となっているのと、JTAG コネクタのピン配置も異なっている。割と安価で Beagle Board でも使うことができるのがポイント。

[2009.04.27]
今日、職場に届いていたインターフェース誌6月号を見ると赤松さんの記事が掲載されていて、ちょっとすれ違いな気分。

[2009.05.02]
インターフェース誌5月号、p41にあるCN2のピン配置表は38(+3.3V)と39(+5V)が逆なようだ。 実際にはp42の回路図の通りに39番が+3.3Vになる。

[2009.05.27]
秋月電子から変換基板に実装済みの vs1011e が販売されている。価格も安いし、これなら工作も楽にできる。

Posted by masato at 06:02 PM
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