ジャンク品の SunRay 2 を入手したので試してみた。SunRay 2 は Sun microsystems (現 Oracle) の Virtual Display Client 製品で、通常の Thin Client 端末が Windows や Unix のディスクレス構成であることが多いのに対して、これは表示に特化したシステムとなっている。動作させるためには Windows の Remote Desktop (RDP) サーバや VNC のような Remote Framebuffer (RFB) サーバなどが必須で、その他に SunRay software と呼ばれる、それらのサーバと SunRay virtual client をつなぐゲートウェイとなるソフトウェアも必要になる。
SunRay software は Oracle 社のサイトからダウンロードできるが、動作条件やライセンスやらが面倒臭そうだったので、代替の OSS である jOpenRay を使ってみることにした。これは Java で記述されているため、Windows OS 上などでも動作させることができる。
自宅内 LAN では既に NetBSD サーバ上で dnsmasq を動かして LAN 用の DNS + DHCP サーバとしているから、これの設定をいじるだけで済んだ。
jOpenRay を起動したら、Session 情報として Remote Desktop サーバなり、ssh サーバの IP アドレスと認証情報を記入しておく。実は SunRay のファームウェアによってはキーボードショートカットでサーバを指定することもできるのだが、そのファームウェアを仕込むには純正の SunRay software が必要なのだ。[/usr/pkg/etc/dnsmasq.conf 抜粋] # ドメイン名で /etc/hosts エントリを補完する expand-hosts domain=bird.dip.jp [/etc/hosts 抜粋] # jOpenRay を動作させるホスト 192.168.1.22 sunray-servers
こうして準備を済ませて SunRay クライアントの電源を入れると目出度く Windows につながる。再描画がきちんとできないが、まぁ使えないこともない。
こちらは ssh で NetBSD 機につないだところ。描画が非常に遅い上、キーボードの配列がおかしい。
この他に VNC(RFB) を試してみたのだけれども、"RFB sessions are disabled in this release." と jOpenRay サーバに表示されて接続できない。これは現在配布されているソース (src/org/jopenray/server/thinclient/ThinClient.java)では RFB を無効にしているらしい。その他、Session = "Image" とすれば Images/happy.jpg を表示するとか、有効なセッション情報がない場合には Tetris を動かす機能があるらしいが未確認だ。今度はバイトコード配布バージョンや純正の SunRay software も試してみよう。
[2010.12.14 追記]
表示の問題は SunRay Client への通信に使用する UDP の信頼性の問題だと思われる。サーバに接続するハブを 10Base とかにすれば取りこぼしが無くなるだろうか。あるいは SunRay software では何らかの配慮がされているのだろうか。SunRay software は Solaris または Linux 版があるが、Linux 版は RedHat および OpenSuse 対応とされていて、Ubuntu では素直にインストールできない。この機に Solaris 10(x86) を試してみようか。
[2010.12.17 追記]
UDP 送信にディレイを入れると Image と RDP での表示の乱れはなくなったが、これでは遅くて使い物にならない。SSH が調子が悪いのは変わらず。また、RFB のコードを有効にして VNC につないで見るとサーバ機で Java クライアントが起動して、この画像を Sun Ray に送っていることがわかった。このため、サーバ機で立ち上げた VNC につなごうとすると合わせ鏡のように表示が入れ子になって使えない。まぁ、Image を使ってリモートフォトフレームのような真似はできそうだ。
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