Wed 11/27, 2002

お父さんは時代小説が大好き [Books ]

吉野朔美「お父さんは時代小説が大好き」。私も池波正太郎は大好きだ。それはともかく、「本の雑誌」の連載をまとめたものが文庫化された。既に吉野朔実劇場として「お母さんは『赤毛のアン』が大好き」、「弟の家には本棚がない」が刊行されている。文庫化はまだであるが。気軽に読める書評マンガであるが、「本の雑誌」だけあって取り上げている本の選択はなかなかに渋いところを突いている。単なる書評でなく、「どう読む、どう楽しむ」という本との付き合い方が面白い。「今も昔もやらなきゃならない事がある時の読書は楽しい」。まったくもってその通り。一般的には逃避行動と呼ばれるようではあるが。

「本の雑誌」は購読していないし、これ以外の二冊は読んでいない。最新刊のタイトルは「弟の家には本棚がない」だ。自宅には本が溢れているし、本があるのは当たり前だと思っていたのだが、どうやら「本棚がない家」というのはそう珍しいものではないようだ。知人宅にもそういう家はあるし、読書友達というのは案外居ないものだ。本やらレコードやらを溜め込んで捨てられないのは農耕民族ゆえか、只の貧乏性か。

Posted by masato at 12:49 AM
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