Wed 11/27, 2002

不精、短気、傲慢 [Computer and Networking ]

不精、短気、傲慢。これはプログラミング言語 Perl のキャッチフレーズで「三大美徳」と称されている。サラリーマンプログラマである私は主にこの Perl と C/C++ を使っている。私が Perl を使う理由はこの三大美徳に集約されている。なんと言っても Web や DB アプリケーションについての開発効率が良い。十分に枯れた処理系であるので要らん事に気を使う必要がほとんど無い。多様な目的のためのパッケージが山のようにある。Perl5 以降は OO 的な記述ができるので多少入り組んだデータ構造も難なく扱える。言語的には Ruby 辺りのほうが洗練されているし、Java をどーのという声もある。新技術の勉強は必要であるが、採用には製品の評価とメンテナンスにその分だけコストが上積みされることを考えると、どうしても慎重になってしまう。実験あるいは趣味と実用は別だ。私はある方面では非常に保守的な人間なのだ。

Java では無く C/C++ を使いつづけるのも同じような理由による。主なターゲットが PC サーバ、あるいは WS クラスの Unix であるし、開発規模も小さいから Java のメリットは少ない。この程度のシステムでは VM によるデメリットが大きすぎると思う。Yahoo! では次の Web アプリケーション開発に PHP の採用を決めたらしい。大規模なシステムには向かないような気がするのだが。Web アプリケーションに Perl や PHP 以外に Java も使われる理由は、アプリケーションが日常的にメンテナンスを求められるからだろう。また、大規模なシステムでのバックエンドとの係わりもある。3層だの4層だのとしているようなシステムには Java が適していると言われている。

一方、携帯電話のアプリケーションに Java が採用されている。これは、初期の PC に BASIC が搭載されているようなものなのだろうか。JavaOS、それに近いマシン。そう考えれば納得できるような気がする。この先、Windows や Unix でも OS に近いレベルで Java がサポートされるようになるのだろうか。JavaOS PC が実用的な製品として登場するだろうか。

Posted by masato at 11:45 PM
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